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コト-人から生まれるコト

awasefu

awasefu

mother toolが開発したオリジナル素材です。
不織布の人工レザーを色違いで張りあわせる事で生まれた、断面も
美しいリバーシブルの素材です。
洗濯しても風合いが変わりにくいタフな素材は、日常アイテムから
ビジネスシーンまで、幅広い使い勝手が魅力のアイテム達を生み出して
います。

●つくり手

東レグループ 岐阜殖産 岐阜県安八郡

滑らかな手触りの人工皮革があると紹介してもらったのが岐阜殖産。
ソファーや電車のシートなどにも使われている「人工皮革」という、スエードのような肌触りなのに
洗濯ができるというタフな素材を扱っている会社です。
この人工皮革は「不織布」と呼ばれ、字の通り織らない布でカットした断面がほつれることも
ありません。
実はこの不織布の技術は世界でも日本がトップランクなのです。

岐阜殖産では、以前から生産の際どうしても発生してしまう端材短尺反や
何かしらの理由で製品化されなかった生地の利用方法を考えていました。
生地は品質・色ともによいものなのに、長さが半端になってしまうため
眠ってしまっている。
何かお役に立てる使い道がないだろうか。
その話を聞き、表と裏で組み合わせて貼っていったら長いリバーシブルの
生地ができるのでは?
そんな考えから貼り合わせが始まります。
長い下の生地の上に短い2色の生地を貼り合わせると、、、2種類の短い生地が出来上がりました。
2色の生地を貼り合わせてリバーシブルにしたら、表と裏というのもなくなり断面もきれいな生地。
貼り合わせることで、コシとハリがでて、1枚ではできなかったプロダクトができるかもしれない
ということになりました。

こうしてmother toolのオリジナル素材awasefuが生まれました。
「2枚の生地を合わせているので合わせ布」というところからのネーミングです。
既存の素材でもちょっとした工夫で新しい素材になるということを発見できた瞬間です。


エヌケー   東京都足立区

足立区はバッグなどに関わる町工場がたくさんある地域です。
mother toolの開発の関わっているデザイナーの大治将典さんから面白い工場がありますと
紹介してもらったのがエヌケーでした。
有名メーカーのバッグのパーツなども手がける、裁断→縫製→組立てまで行うフットワーク
のよい工場です。
布や皮を裁断する際、抜き型を使わず、カッティングマシンをつかっています。
本皮はキズなどの
箇所を避けて裁断していかなければいけないため、従来の抜き型だとどうしてもロスがでてしまいます。
このカッティングマシンは材料のロスを減らし、型ではできない自由な細かな加工も可能な技術です。
そして型を使わない事で、サイズの変更やロットの問題も解決。
大量生産大量消費とは違う道を進むmother toolにとって、心強いパートーナーです。
素材のawasefuが、製品に生まれ変わる工程をお願いしている工場です。


佐藤化学 徳島県吉野川市

デザイナーの井藤麻紀さんからawasefuのスリッパをつくるのにいい工場があると教えていただき、
徳島のスリッパ工場を訪ねました。
昔は国内で生産されていたスリッパも、ある時期から海外生産に移行し、日本でのスリッパ専門工場は
珍しくなってしまいました。
佐藤化学ではいろいろな素材や形のスリッパを丁寧につくっています。
有名なメーカーのスリッパはほとんどここでつくっているそうです。
縫製の仕方や形づくりが洋服とは違い特殊なスリッパ。
いろいろな種類のスリッパをつくるため、ほかの縫製工場では見ることのできない足型をした
スリッパ専用の機械もたくさんあります。
最近多い表に縫い目のないタイプのスリッパや、立体的でいろいろな芯材をはさんだスリッパを
縫製するのは技術を要します。
芯材なども足の部分に合わせ選びはき心地を試しながら、確かな手仕事によりmantaは生まれました。

●参加デザイナー

小泉 誠
Makoto KOIZUMI
http://www.koizumi-studio.jp/
1960年生東京生まれ。
デザイナーの原兆英・原成光両氏に師事した後、1990年コイズミスタジオ設立。箸置きから建築まで
生活に関わる全てのデザインを手掛ける。
2003年にデザインを伝える場として東京の国立市に「こいずみ道具店」を開きリアルなデザイン活動
を展開している。

2003年 「デザインの素」出版。
2004年 ギャラリー間展覧会。同時に「と/to」出版。


大治 将典
Masanori OJI
http://www.o-ji.jp/
1974年広島生まれ。
1997年広島工業大学環境学部環境デザイン学科卒業。
建築設計事務所、グラフィック事務所を経て、1999年「msg.」(エムエスジー)を設立。
2004年拠点を東京に移し、2007年「Oji & Design」に社名変更。

2003年 JIDAダイソン主催ダイソンデザインアワード「クロノミラー」優秀賞受賞。
2003年 コクヨ主催コクヨデザインアワード2003「テクスチャーインデックス&シール」優秀賞受賞。
2004年 コクヨ主催コクヨデザインアワード2004「スイッチトレイ」優秀賞受賞。


井藤 麻紀
Maki IFUJI
http://www.su-misura.jp/
1970年大阪生まれ。1990年京都女子大学短期大学部被服科卒業。
1993年大阪モード学園夜間部中退。1994年アパレルバイヤーとしてイタリアに渡る機会を得、
そこから約8年間、イタリアはミラノに滞在。
ファッション関係の様々な仕事を経験する中で、オーダーメイドの洋服作りに目覚める。

2002年帰国後すぐ、町の仕立て屋に憧れ、オーダーメイドの洋服屋さん"SU MISURA"(ス・ミズーラ)
をオープン。
採寸からお渡しまで、濃厚にお客さんと関わることのできる現在の仕事を、天職だと感じ、
また、洋服作りの奥深さに日々うなっている。
岐阜県在住、一児の母。

磯野 梨影
Rie ISONO
http://pear-ds.com/
1987年、武蔵野美術大学工芸工業デザイン科卒業後、ソニーデザイ ンセンター、
PSD associates(英)を経て、2000 年より Pear Design Studio設立。
くらしに心地良いモノづくりを心がけて デザインにとりくむ毎日。
こどものくらしを考えるデザイン活動 「コド・モノ・コト」メンバーでもある


中村 俊也
1975年新潟県生まれ。
ICSカレッジオブアーツ卒業後、建築設計事務所を経て、2006年中村実穂とともにmother tool
を設立。