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2019.12.13

なぜモビールをつくるようになったのか?

[ できごと ]

今の場所に工房を2014年11月に足利へ移転してから、
たくさんの方々が工場を訪ねてきてくれるようになりました。
工場というより工作室といった方がよい空間ですべてのモビールはつくられています。

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来てくださるみなさんはtempoモビールのことは知ってくださっていますが、
「なぜモビールというアイテムを製作しているのか?」疑問に思っている方多いので、
今日は「なぜモビールをつくるようになったのか?」について少し書きたいと思います。

すべての人が知っているわけでもないマニアックなアイテム「モビール」
モビールをつくり始めるにはそれなりの理由があります。

実家があった北関東の町は、
自動車や電気機器・パチンコのメーカーが多くその下請工場も多いエリアでした。
そういう環境もあり、わたしの両親は家電メーカーのオーディオの組み立て業で創業します。

組み立ての仕事は生産の前に完成品は一度バラバラにし、
工程バランスをみながら20前後の工程に分けます。
毎回変わる形状に合わせ、工程ごとの組み立て用治具(おさえたりする道具)を製作。
いろいろな場所から、金属パーツ・樹脂パーツ・電子部品・メッキ・シールなどの部品たちが集まり、
ベルトコンベアでユニットに組み立てていきます。

創業当時生産していたオーディオの仕事はいち早く海外生産に切り替わり、
それに代わってメインの生産になったのは、
パチンコ部品のユニット。

商品サイクルが早く納期も短いパチンコの仕事は、
はじまると戦争のようでした。

そんな中26歳の時に家を継ぐことに。
パチンコは一度生産が始まると1か月~1.5か月ほどは休みもなく、
人数も足りないので人材派遣会社からたくさんの人を増員して、
深夜まで工場をフル稼働させないと間に合わないような仕事。
今はリユースのパチンコ台もありますが、
その当時、一生懸命につくった機械は数年で廃棄されてしまうという、
なんともやり切れない思いの中、仕事に取り組んでいました。

もっと長く使ってもらえるようなものをつくりたいという思いで、
いろいろ模索してmother toolを立ち上げます。
わたしたちは素材からものを生み出すことを今までやってこなかったので、
いろいろなパーツを加工するメーカーを訪ね、
そのパーツを組み合わせるプロダクトメーカーにになろうと決めました。
この取り組みから最初のシリーズの木とアルミやawasefuなどのシリーズを発表します。

素材と素材を合わせるプロダクトだけでは、
わたしたちが今までやってきた組み立てが活かされていないなあと思っていた時に、
デザイナーさんから「木のモビールをつくってみない?」と言ってもらいました。
モビールをつくってみて気づいたことは、
繊細な組み立て加工がなければプロダクトとして成立しないこと。
モビールには家電やパチンコの製造で経験してきた工程分析や治具の製作などが凝縮されていました。
ようやく出会えたプロダクト、それがモビールだったのです。

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調べてみるとこういったいろいろな素材を用いて、
プロダクトのような生産方法でモビール製作をしているメーカーは、
世界にもあまりいなかったので、
そこに力を入れていくことに決めました。

まだまだ目指すところへの道のりは長いですが、
わたしたちらしいモビールを製作していこうと思ってます。

・コロカル ものづくりの現場
モビールブランドtempoを立ち上げてすぐコロカルさんが取材に来てくれました。
(まだ移転前の工場でなのでとても広かった)
https://colocal.jp/topics/art-design-architecture/monozukuri/20140403_31362.html

・イギリスのOENの記事
https://the189.com/feature/a-look-inside-the-workshop-of-mother-tool/

・スェーデン zakkaの記事
https://www.zakkasine.com/blogs/news/catching-serendipity-floating-sculptures-with-a-warming-touch?fbclid=IwAR3UE2s7oNzKe6mWASAeSRgWyRx6bg94d-mVrE8esWaEw6VgaVG2-TA5LeM


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